投資を始めた頃に読んだ本です。引っ張り出して、もう一度読んでみました。
この本を読んでこういう考えになったのか、共感できそうだから読んだのか、今となってはどちらかわかりませんが、改めて読み直してびっくりです。私の今の考え方そのものでした。
2006年初版なので古い本です。数字などのデータも古いので、それはさらっと流しますが、投資の心構えなどは不変でしょうし、今でも色あせていないと思います。
この本の言わんとすることは、
20年、35年といった超長期運用が必要
老後の資金なので大負けはできない
超長期運用なので一時的な損失は気にしない
最終的にインフレに負けない
これをしっかり心に留めていれば多少のことには動じないでいられます。まさに私が大切にしていることです。
本書で強調されている7つのリテラシー(智恵)
- 短期売買(トレーディング)ではなく長期投資(インベストメント)をすべし
- 市場の動きに連動したデータへの追随を最優先に考えよ
- 時間を味方につけて複利とドルコスト平均法を享受せよ
- ポートフォリオ戦略でいくべし。どの株を買うかより、どの資産を持つかが大事。株を買う時は同じ動きをしないように業種を分散させるべし
- 持ち家は、投資理論から見るとオススメしない。でも付加価値は大きいので、家を持つかは判断がわかれるところ
- 国際分散投資をすべし
- 私たちは負けてはいけない! ←何に?
はい。「私たち普通の市民」が負けてはいけないものはこれです!
- 「年金ギャップ」の大きさー足りないと言われている2000万円に負けるな!がんばればなんとかなる
- 「誘惑」ー短期で大儲けできそう…そんな誘惑に負けるな!
- 「何もしない」ー相場がどのようになっても動じない!ポリシーを貫け!
私、意外にできてるよね?しかもそんなに苦でもない。
もちろんすべての項目に諸手を上げて賛成できるわけではありませんが、納得できることはたくさんあります。
のんびりしてるのか、長期投資に向いてる性格なのかもしれません。たまにデイトレしたくなる時もあるけど、何回かやってそんなにいいことなかったよね??というのを思い出すようにします笑。
誘惑に負けるな!
年金の運用を見習うべし
「年金積立金管理運用独立行政法人」(長い)が私たちの年金の運用をしている団体で、その運用方法を参考にするべし、と書いています。
①国内債券 ②国内株式 ③外国債券 ④外国株式の4つの資産に配分して長期投資しましょう、というものです。
2020年からは①国内債券 ②国内株式 ③外国債券 ④外国株式 それぞれ25%ずつのポートフォリオですが、この本では2004年時点で、①68% ②12% ③7% ④8%と記されています。かなり変わってきているので、現在もこのお考えなのかお聞きしたいところです。
とにかく、このポートフォリオを作り、年に一回、リバランスすべし。逆にそれのみで何もしないこと、と説いています。
できてる?
これに関しては、あまりできていないですね。。債券がじれったすぎて比率がグッと下がってしまいました。危ないのかもしれないけど、でも仕方ないです。
金融教育
もうずいぶん昔に聞きましたね。「老後に2000万円必要だから、自分で用意しましょう。」と政府が言い始めました。金融教育を政府が叫ぶようになったのは、
年金が足りなそうです → 自分で用意してね → その為に勉強してね → 色々商品を選べるように準備したからね
でも運用に失敗したらどうなるの?? → それは自己責任だからね
この流れを知ったのはこの本のおかげだったのは覚えています。ひどい話だなと思いましたね。でも、「私たち普通の市民」もお金についてしっかり勉強するのは大切なことですよね。この本はその必要性を説いています。
最後に
「私たちが運用で成功するには社会全体が持続的に成長することが必要である」そのために個人個人が本業をがんばりましょう、という優しい言葉で締めくくられています。
著者の北村さんの文章はとてもわかりやすいです。計算式や経済の難しい用語がいくつも出てきて、残念ながらその部分はあんまりよくわかりませんでしたが、それでもスーッと入ってきます。他の本も読んでみたいと思いますね。2021年に新刊が出たようなので読んでみようかな。
今は全然違うことおっしゃっていたらどうしよう🤣🤣🤣
ちなみに、今はこの本は中古でしか買えないみたいです。私はこの本を大事に、たまに読み返してみようと思います。
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